ヨーガ療法と私について

私がヨーガ療法に出会ったのは、今からちょうど3年ほど前、2020年の夏頃だったと思う。恋愛のゴタゴタとか色んなものへの不適応とかでごっちゃごちゃになっていた時に、精神科医に勧められたのが滋賀県にいるヨーガ療法士のY先生がやっているヨーガ療法教室だった。

 

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私は結構、助けて欲しい時に、助けてくれと言うタイプだと思う。私が惚れる女性は大概がめっちゃ優しい頭のいい人なこともあり、昔からいつも、すっごく助けてくれる人、に巡り合ってきてる。だけど、欠点もあって、それは相手に依存しがちになってしまうということだった。

 

ヨーガ療法のすごいところは、助けてくれるのはヨーガ療法士ではなくて、自分自身だという点だ。ヨーガ療法士に導かれ、自ら悟りを開いていく自分自身が、自分を救ったりする。自身の内にある救いは、とても使いやすいし、それになんとなく気づいていると、刺激に翻弄されにくくなる。(私はまだまだ思いっきり翻弄されているが、目指すのはそういうこと)

 

Y先生とのセッションは、いつも不思議な安心感があった。でもそれは、彼女そのものの人間力とかによるものというよりは、私の、というか人間の普遍的苦しみの原因を知っているが故の、解き放たれるまでの道への確固たる自信を持ったガイダンスのようなものだったと思う。

 

(思えば、ブルキナファソで出会った日本人看護師からも似たものを感じて、それで私は医療という領域に興味を持ったのだった。)

 

ヨーガ療法士を目指し始めたのは2020年の12月、まずはYTCという、ヨーガ療法士育成講座の前期を1年間強かけて(早い人は半年で終わる)オンライン受講した。この講座は、自分自身が楽になることを知るためのものだとY先生は言っていた。実際、ひとりで動画を見て呼吸したり瞑想したりするのを不真面目ながらも繰り返すうち、自分の中にずっとあった、自己否定の呪いのようなものが、ほとんど完全に自分の妄想であったことに、ふと気づいたりした。

 

気づいただけでは抜けられなかったのだけど、昨年出会った、私のメンターとなった緩和医の導きによって、実生活での行動変容に繋げていくことにも成功した。

 

2022年6月からは、YTICというヨーガ療法士育成後期講座を取っている。この講座はいよいよ、ヨーガ療法士としてクライアントにどうやってカウンセリングをするのかとか、見立てをするのかとか、そういうことをメインに教えてくれる。月1回のズームでの会合と、ネット上に上がる動画をみたりレポートを出したりしながら今1年経った。

 

いよいよ終盤に近づいてきてて、先月から10人のクライエントに対してヨーガ療法を行ない、最低3ヶ月間経過をみて卒業論文に記載する、というフェーズにきている。Y先生には、自分のできることの範囲以上でも以下でもない、ということを知っておくことが大事だと助言をいただいた。気負いすぎて、いいことは、お互いにとって起きないだろう。多分、自分が何者でもないことを知っているということは、人の話を聴いて導いたり紐解いたりする職業の人には、大事なことだと思う。何者かになりたくなってしまう時、なんか余計なことをしたりするのかもしれない。

 

クライアント集めは、ヨーガ療法の人々に紹介してもらったりもできたと思うんだけど、とりあえずFacebookで募集してみたら、ありがたいことに、2日間で集まった。未熟な私の未熟なヨーガ療法に付き合ってくれてありがとう。それでもヨーガの呼吸と緊張と弛緩はしっかり心と身体を緩めてくれるので、人々に伝えることができて、みんながヨーガの力で自然と緩んでいくのを見てるのは、嬉しい。

 

私がY先生に教わって、思考と停止と実践と振り返りを繰り返しているのが、「執着を手離す」ということ。そうなるまでにどれだけのステップがあるのかは人と案件によるんだけど、そうなって仕舞えば、何が起きても大丈夫なんだよということをY先生が知っててくれたこと自体が心強かったと思う。そういう風に、私もヨーガ療法のセッションができるといいなと思う。

 

広い意味での緩和に携わりたくて医師になろうとしているのだけど、ヨーガ療法は私にとっての数ある緩和の手法のうちの絶対的なひとつかなあと思う。

 

一旦ここまで。またそのうちに。

 

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